高階の新河岸で"パソコン爺"が隠れ処で呟く!。

住マイルリハビリ日記です。スキルアップの為と暇つぶしでパソコン爺。

台風一過3日過ぎ未だこの暑い中、千葉・東金で47万戸が停電、電気・エアコン・冷蔵庫・テレビ等は使え無い…。熱中症注意してください!。

 --- ようこそ!-- 住まいる ---新河岸川 --- 

☆天気予報(川越)9/11(水)34℃/27℃曇/雨 12(木)32℃/25晴/曇。

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★次の熱帯低気圧は週末に日本の南へ北上か?。首都圏に大きな被害をもたらした台風15号は、さきほど午後3時に日本の東海上温帯低気圧に変わりました。 平年の台風発生数と上陸数を調べると、9月までに18.4個が発生し、このうち2.4個が上陸していますが、今年は9月10日の時点で、発生数15個に対し、すでに4個も上陸しています。 今後もまだまだ台風シーズンが続きますが、タイトル画像にもある通り、フィリピンの東海上で広範囲に渡り、低圧部に伴う雲の集団が発生しています。 低圧部とは周囲より気圧が低いものの、まだ循環が弱くて、中心が特定できないところで、循環がはっきりして、中心が特定できるようになれば、熱帯低気圧として解析されます。そしてタイトル画像にある低圧部が熱帯低気圧に変わるのは時間の問題と言えるでしょう。 気象庁の予想では、あす水曜日の午前9時までにはフィリピンの東で熱帯低気圧に変わる見込みで、あさって木曜日にかけて、北西方向へ進む予想です。 週末には日本の南へ。その後は?上記の熱帯低気圧は木曜日頃まで太平洋高気圧の南の縁に沿って北西方向へ進みますが、金曜日頃、北緯20度付近に達する頃には太平洋高気圧の勢力が弱まる予想です。 こうなると弱まった太平洋高気圧の間を割り込むように北上する可能性もあり、最新の種々の計算では、早ければ日曜日頃にも本州の南海上へ到達させるものも出始めています。熱帯低気圧は今後台風になるかどうかはまだ不確実ですが、週末からの3連休の天気に影響する可能性もありますので、最新情報にご注意下さい。

◇「熱中症」「熱帯夜」対策の1つに「麦茶」も良いよ、日常の飲み物としてください。  

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☆巨人 優勝へのマジック「9」が再び点灯!。プロ野球は4試合が行われ、セ・リーグは首位の巨人が2位のDeNAに勝って優勝へのマジックナンバーが「9」で再び点灯した。
セ・リーグ DeNA対巨人は巨人が4対2で勝ちました。巨人は0対1の6回、岡本選手の27号ツーラン、8回には丸選手の犠牲フライと岡本選手の2打席連続となる28号ソロで突き放しました。DeNAは3回に先制しましたがその後はチャンスを生かせず、7回2失点の今永投手を援護できませんでした。DeNAは5連敗です。広島対中日は広島が3対0で勝ちました。島は3回、西川選手の16号ソロで先制し、7回には小園選手の4号ツーランで追加点を挙げました。大瀬良投手は8回無失点で11勝目。広島はこのカード2年ぶりの勝ち越しを決めました。中日はルーキーの梅津投手が7回3失点で初黒星を喫し、連勝が6で止まりました。阪神対ヤクルトはヤクルトが延長10回、5対4で勝ちました。ヤクルトは4対4の10回、2アウト三塁から途中出場の塩見選手が決勝のタイムリーを打ちました。9回のピンチをしのいだ5人目の石山投手が2勝目を挙げました。阪神は4回に同点に追いついたあとはあと1本が出ず、10回は6人目のドリス投手が打たれました。
パ・リーグ 日本ハム対ロッテはロッテが10対2で勝ちました。ロッテは2回、マーティン選手の12号ツーランで先制し、4回には田村選手、レアード選手、藤岡選手の3者連続のタイムリーで3点を加え、その後も得点を重ねました。石川投手は6回2失点で6勝目です。日本ハムは連勝が3で止まりました。

f:id:azims:20190911071435j:plain★停電の病院で入院患者死亡、断水地域では給水 !。印西市の病院に入院していた男性患者が死亡したことも判明した。断水状態となっていた各地では、給水が行われた。千葉県は10日、印西市の西佐倉印西病院に入院していた男性患者(62)が9日朝に死亡したと発表した。県によると、同病院は9日午前3時頃、台風15号の影響で停電した。自家発電設備はなかった。 県医療整備課によると、男性は16年から脳梗塞こうそくで入院していた。男性は9日未明から呼吸状態が悪化し、たんの吸引治療を受けていたが、同日午前9時頃に死亡が確認された。停電と死亡との因果関係は不明で、県は死亡した経緯を調べている。君津市の鈴木病院では、停電に伴い入院患者99人の手当てが困難になり、別の病院へ移送した。千葉県警によると、停電の影響で10日午前5時現在、少なくとも339か所の交差点などで信号機が停止している。交通量が多く事故の危険性が高い場所では、発電機を配置して信号機を動かしているほか、警察官が交通整理をしている。富里市日吉台では信号機が止まる中、多くの車が注意を払いながら通行していた。東金市役所では、飲料水と生活用水の2種類を配給。周辺の市道は、水を求める人の車や自転車であふれかえった。給水所を訪れた同市東岩崎の女性(78)は「近所のコンビニ店やスーパーで水や食料を探したが、品薄状態で見つからなかった。飲み水を入手できて助かった」とほっとした表情を見せた。鹿嶋市では10日午前、市内全域に計11か所の給水所が設置された。横須賀市では10日午前9時15分現在、約1万 2300世帯が停電している。

f:id:azims:20190911120937j:plain★停電 イオンが移動販売車で食料品など販売!。台風15号による停電などの影響で首都圏のスーパーやコンビニでは千葉県内を中心に11日も休業したり、通常の営業ができないところがあります。このうち千葉県大網白里市のイオン大網白里店では、市内を中心に移動販売車を出して食料品や日用品を販売しています。また千葉県八街市のイオン八街店では、店舗の敷地内に仮設のテントを設置して営業しているということです。

f:id:azims:20190911081035j:plain★解体工事で3人倒れ2人死亡 一酸化炭素中毒か 東京 世田谷区!。10日朝、東京 世田谷区にあるアパートの解体現場で、外国人の作業員とみられる男性3人が倒れているのが見つかり、このうち2人が死亡しました。現場からは濃い濃度の一酸化炭素が検出されていて、警視庁は一酸化炭素中毒の疑いがあるとみて調べています。10日午前8時半ごろ、東京 世田谷区南烏山のアパートの解体現場で、「男性3人がけいれんしているようだ」と通報がありました。警察官が駆けつけたところ、現場は木造2階建てで、2階部分で男性3人が倒れているのが見つかったということです。警視庁によりますと、3人は20代の外国人の作業員とみられ、このうち2人が死亡したということです。警視庁や東京消防庁によりますと、現場からは濃い濃度の一酸化炭素が検出されているということです。現場は京王線芦花公園駅近くの住宅や飲食店が建ち並ぶ地域で、警視庁は一酸化炭素中毒の疑いがあるとみて、詳しい状況を

f:id:azims:20190911065112j:plain★警官の父に撃たれ?子ども2人死亡 オランダ、父も死亡!。オランダ警察は9日、オランダ南西部ドルドレヒトで銃撃事件が起き、3人が死亡、1人が重傷を負ったと発表した。死亡したのは8歳と12歳の子どもと警察官の男(35)で、この男が発砲した可能性があるとみている。地元メディアによると、死亡した3人は親子で男は自殺したとみられるという。警察も家族間のトラブルが背景にあった可能性が高いとみている。発砲は住宅内であり、重傷を負っているのは母親であるとの情報もある。 ドルドレヒトはオランダ第2の都市ロッテルダムの南東にある都市。調べています。

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☆「アジアのノーベル賞マグサイサイ賞にタイの人権活動家など!。「アジアのノーベル賞」とも呼ばれるマグサイサイ賞の授賞式がフィリピンで行われ、国家による不当な拉致、いわゆる「強制失踪」の根絶に向けて活動するタイの女性人権活動家など、5人に賞が贈られました。
フィリピンの財団が主催するマグサイサイ賞は毎年、アジアの平和や発展に貢献した個人や団体に贈られ「アジアのノーベル賞」とも呼ばれています。ことしはタイやミャンマーの人権活動家やジャーナリストなど、合わせて5人が選ばれ、9日、首都マニラで授賞式が行われました。このうち、タイのアンカナ・ニーラパイジットさん(63)は、タイ南部に暮らすイスラム教徒の人権問題に取り組んでいた弁護士の夫が、2004年に当局に拘束されたあと、行方不明になったのをきっかけに、国家による不当な拉致や拘束の根絶に向けた活動を続けてきました。国家が個人を不当に拉致して所在を隠すことは「強制失踪」と呼ばれ、国連の条約で禁止されていますが、ニーラパイジットさんの粘り強い活動が実を結び、タイ政府が2012年に条約に署名したことなどが評価されました。このほか、ミャンマーでネットメディアを立ち上げ、国内の人権問題などで調査報道を続けるジャーナリストのスウェ・ウィンさん(41)らが選ばれました。ニーラパイジットさん「受賞励みに被害者が少なるよう取り組む」アンカナ・ニーラパイジットさんは授賞式のあと、「大変光栄でうれしいが、強制失踪の現状は大変厳しく、世界中で被害者が増えている。この受賞を励みに少しでも強制失踪の被害者が少なくなるようにさらに取り組んでいきたい」と話していました。制失踪 過去に5万件以上「強制失踪」とは、国家のほかその支援や許可を受けた人物や団体が個人を拉致または拘束して、所在を隠すことです。国連では2010年に発効した「強制失踪条約」に基づいて、国際法上の「人道に対する罪」として禁止していて、批准した国には防止のための対策や実行を命じた人物の処罰などを求めています。これまでに62の国が批准し、日本も北朝鮮による拉致問題を念頭に批准しています。国連の作業部会がことし7月に発表した報告書によりますと、1980年からこれまでに起きた強制失踪と見られる事案は、5万7800件余りに上るということです。報告書では去年、トルコにあるサウジアラビア総領事館で、ジャーナリストのジャマル・カショギ氏が殺害された事件についても取り上げられていて、「本国だけでなく、その国の外でも当局による拉致や拘束が増えている」と指摘しています。今回、マグサイサイ賞を受賞したニーラパイジットさんの母国タイでも今月3日、5年前に当局に拘束されたあと、行方が分からなくなっていた少数民族カレン人の人権活動家が遺体で見つかったことが明らかになるなど、強制失踪のケースは後を絶ちません。

f:id:azims:20190911081915j:plain☆若者を覆う「希望の格差」への懸念――社会学者が語る平成の若者 !。「最近一番驚いたのは、学生から『個人年金を掛けている』って聞いたことです」。中央大学教授で社会学者の山田昌弘氏はそう語る。山田氏は若者の結婚や仕事に対する意識、幸福度などに関する調査研究を重ね、実態を世の中に伝えてきた。『パラサイト・シングルの時代』『希望格差社会』『「婚活」時代』などの著作は、書名の一部が流行語にもなった。間もなく終わろうとしている平成。山田氏が語る「平成の若者」の変遷とは。(Yahoo!ニュース 特集編集部)「現状不満・将来楽観」から「現状満足・将来悲観」へ個人年金に加入している学生がいるという。「将来、公的年金がもらえない」「制度が破綻するかも」などと耳にした学生が、老後が心配だから個人年金を掛けたと言うんです。一昔前の若者だったら「社会を変えて新しい年金制度を作らないといけない」と立ち上がるかもしれませんが、そうではない。今の若者から、社会が良くなる・社会を良い方向に変えることができるという前提がなくなってしまったんです。田昌弘教授。「30年前と今だと、前提となる社会の条件が大きく違うため、若者の行動も変化している」と話す。1989(平成元)年、日本はバブル景気に沸いていた。その年の12月29日に日経平均は史上最高値の3万8915円を記録。大卒の求人倍率も2倍をゆうに超えていた。就職できる受け皿が十分にある。その中で、あえて会社に縛られず自由に働くという一つの選択肢として「フリーター」が語られた。内閣府の調査によると、「今後の収入や資産」に不安を感じていると答えた20代は1987年にはおよそ11.5%。2012年が32.1%だから、割合は低かった。
平成が始まったころは社会全体でそれほど格差がなく、いわゆる「中流」と意識する人がほとんどでした。そして若者たちは自分の親世代を見て、勉強して良い大学を出れば就職ができ、就職ができれば年齢とともに給与も上がっていく、という姿を描くことができました。
若者は上の世代に比べ給与も安く、もっとぜいたくがしたい、あれもこれも欲しいけれど満たされないという不満はあったかもしれない。ただ、仮にいま苦しくても、将来は良くなっていくはずだという前提が共有されていました。将来には楽観的な見方がほとんどでした。将来に楽観的だからこそ、消費意欲も旺盛でした。ブランドものを持つとかクリスマスになったら高級レストランに行くとか、高級品・高級レジャーを消費することは「自分はぜいたくができる層に属しているぞ」という証しであり、他者からの承認・評価を得ていると感じることもできたわけです。対して今の若者を対象に調査をすると、現状には満足しているけれども将来を非常に不安視している。「現状不満・将来楽観」から、「現状満足・将来悲観」へといわば逆転しているのです。30年前の若い世代とその子ども世代である今の若者とでは、社会の前提条件が大きく異なり、そのため行動様式も一変しています。日常生活の中で、悩みや不安を感じている項目を問う質問に対し、1987年は「今後の生活費の見通し」、1992年以降は「今後の収入や資産の見通し」を選んだ回答者の割合(複数回答)。内閣府「国民生活の意識に関する世論調査」から国土交通省が集計・算出(出典:国土交通白書2013)
若者から格差が生まれ、広がっていった。山田氏は複数の著書の中で、変化がはっきりあらわれてきたのは1990年代の終わりからと記している。97年11月には山一證券が自主廃業、98年度には実質経済成長率がマイナス1.5%を記録している。90年代前半のバブル崩壊による影響が各方面に及び、このころから将来不安、格差などが広く人々に意識されるようになっていく。大きなきっかけは90年代後半のアジア金融危機です。日本にも影響が来て、山一證券北海道拓殖銀行のような絶対つぶれないと思われていた会社がダメになってしまった。大企業の相次ぐ破綻を目の当たりにしたことで、良い大学を出ても必ず良い就職ができるわけではない、就職できても会社が安泰とは限らないということを若者は突きつけられました。未来は不安定でリスクがあるという意識が根付いた。1997年、「四大証券の一角」ともいわれた山一證券が自主廃業した。また、90年代後半からフリーターなど非正規雇用者が一気に増加しています。2000年前後にインタビューなどによる若者の意識調査を行いました。厚生省(当時)などの助成を受け、他の研究者と一緒に調査したものです。フリーターへの調査では、新卒者で正社員になれなかった人や、学歴に見合う就職先が就職難で見つからず、やりたい仕事につけるまでひとまずフリーターになったという人もいました。バブル期のフリーターとは状況が異なります。いったんフリーターなどの非正規雇用の立場になると、正社員になるのは難しい。将来について諦めてしまったり、具体的に何も考えないようにしていたり。調査でインタビューしたフリーターは、ほとんどがそういう人たちでした。「10年後どうなっていると思いますか?」と聞くと、あるフリーターの男性は「ロックスターになりたいです。なれなかったら死んでいると思います」と答えていました。具体的な未来を描けないでいるんです。生き残った企業とつぶれてしまった企業、正規雇用の仕事に就けた人と就けなかった人などを対比して、「勝ち組」「負け組」という言葉がこのころから広く使われるようにもなりました。若者の間で格差が生まれ、成功した人としなかった人と二極化していく状況ができました。「パラサイト・シングル」の変化「パラサイト・シングル」の存在は、平成に入ってからの大きな特徴の一つだと山田氏は言う。学校を卒業し就職しても親と同居する若者を山田氏がネーミングし、流行語となった。国勢調査などをもとに推計したところ、80年代にその割合が増えはじめたと考えられるという。親子関係の意識の変化、子どもを経済的に支え続けることが可能な親の増加、一般に望む生活水準が上がったことが、80年代にパラサイト・シングルが増加した背景と考えています。私たちが行った90年代前半の意識調査からは、「それほど収入がなくとも親同居のために高い生活水準を維持し、生活満足度が高い」というパラサイト・シングル特有の傾向が見えます。(パラサイト・シングルの)半数ぐらいは家賃や光熱費も払わず、ボーナスも使いまくっていました。女性の場合は結婚したら配偶者に養ってもらうのだから、使わないと損だと。例えば府中と松本でインタビュー調査をした際、ある女性が「お父さん、お小遣い」と言うと親がすぐにお金をくれる、と言うんです。それを聞いて私は「えっ」と思いました。10代の学生ではなく、仕事をしている20代の社会人です。また親も、子どもと仲が良く、経済的に豊かな暮らしをさせていることを誇らしく思っている。そしていずれは結婚していくものだと思っていた。親は自分たちが若いころ苦労した分、子どもたちを豊かに育てることができて満足しているわけです。自分の収入を趣味や交際費に使える彼ら彼女らにとって、結婚は生活水準を下げるということになってしまいます。パラサイト・シングルの増加は、未婚率増加の一因であったと考えています。山田氏の研究室に並ぶ、若者研究などに関する著作90年代前半、平成初期のパラサイト・シングルは、20代の正社員が主流だった。しかし経済状況の悪化、1999年の労働者派遣法改正による派遣業種の原則自由化などにより、若者雇用の不安定化が一気に進む。2000年を過ぎて新たにパラサイト・シングルとなった人たちには、非正規雇用などの割合が増えました。将来の見通しが立たない状況になった人たちです。また、リッチな生活を送っていたパラサイト・シングルたちも、うち何割かは結果的に結婚せず、このころ30代に突入していると思われます。パラサイト・シングルで、一度も女性と交際したことがない、今のままでいいのか、と話す男性がいました。収入が低いから無理だとあきらめていると言うんです。私たちが2003年に行った若者調査によると、結婚相手にいわゆる「三高」(高学歴、高収入、高身長)のような条件を求めている人はほとんどいませんでした。ではなぜ、結婚に至らないのか。そもそも安心して子どもを持ち、家庭を築ける安定した収入を得ている人自体が減っているからです。加えて将来は今より収入が上がるかどうか分からない。また女性で、「いつか結婚するから大丈夫」とキャリアを積まず、貯金など将来への備えもしてこなかった人もいる。彼ら、彼女らは、経済状況が悪化し、加えて自分も年齢を重ねて親の介護などに直面し、さらに結婚しづらくなっていったと考えられます。こうした状況があって、パラサイト・シングルの人たちは、結婚に踏み切れない人が多かったのではないでしょうか。娘に「好きな人と結婚してほしい」山田氏は読売新聞で読者からの相談コーナーの回答者を10年前から担当している。近年は若年層の相談が増えているという。仕事にしても、結婚にしても、夢と現実に挟まれる悩みが多いです。ういった悩みは昔からあったと思いますが、興味深いのは、若者がより現実的なことです。例えば先日、結婚を控えた娘を持つ親からあった相談なのですが、娘が本当に好きな人ではなく、しっかりした職業の人と結婚しようとしている、娘には好きな人と結婚してほしいという内容なんです。親が「ちゃんとした人と結婚しなさい」と言って、子どもが「好きな人と結婚したい」というイメージが一般にありますが、逆なんです。学生たちに聞き取りをしても「好きだけで結婚するなんて、そんな貧乏になるかもしれないリスクは取れない」と言います。親世代はちょうど30年前に結婚した世代。恋愛結婚が最盛期で、自分たちは親からしっかりした人と結婚しなさいといわれてきた世代ともいえます。30年で親子の言うことが逆転しています。経済的な格差の広がりを目の当たりにする中で、今の若者はある種、冷静に将来リスクを見ています。いわゆる勝ち組にならなかった人たちが40代、50代になったときの姿を近くで見ているからです。バイト先に30代、40代のフリーターの人がたくさんいるとか、親戚に中高年のパラサイト・シングルがいるとか。学生たちからも、そういった声をよく聞きます。東京など大都市圏で大卒で正社員になった人と、地方で高卒以下で正社員になれなかった人と、差が本当に広がっている。うまく正社員になれた人も、ちょっとしたきっかけで職を失い困窮する可能性がある。そういう現実を今の若者はよく分かっている。問題は「希望の格差」山田氏は「平成後の10年、20年は格差拡大、固定化となっていくのでは」と懸念する。平成が終わり、令和時代はどうなっていくのか。平成が始まるころは若者も中高年も格差がない中流状態でしたが、この30年で若者から格差が生まれ広がっています。若者も年を取るので、親と同居している人がそのまま20年続いて40代、50代になってしまったという人もいるわけです。一方で、家族もつくって貯金も資産もあってという人と、格差が拡大するのではないでしょうか。そうすると、その下の世代、次の若者は親も貧しく、自分も貧しいという人も出てきます。固定化につながっていく。努力や実力による、社会の納得のある格差まで悪いとは思いません。一番の問題は、経済状態や生活水準の差だけではなく、努力が報われるかどうかという「希望の格差」になってしまうことだと感じています。現実の世界に希望を持てない人たちは、努力することをやめ、ひきこもるなど将来を諦めてしまいます。若者の希望の格差は社会が活力を失うことにつながります。若い人には、未来に対して希望を持ってほしいと切に思います。そのためには、若者が希望を持てる未来をつくらないといけない。一度レールからはずれてもやり直しがきく、やさしい社会にしていかないといけない。若い人たちも、いろいろな調査で仮に明るくない将来予測が出ていたとしても、その予測どおりに動く必要はないんです。君たちも未来を変えていくことはできるんだよ、ということを伝えたい。若者というのはそのパワーを本来持っています。必要なのは、そのパワーを発揮することができる社会にしていくことです。